革靴の内側のカビ除去!水洗いや防止方法!
しばらく使わなかった革靴に、カビが生えている…でもどうしても、もう一度この革靴を履きたい!
しかし外側は拭き取れそうだけど、内側はどうすればいいのかサッパリ分からない。水洗いはいいの?
それとも皮革製品だから水はNG?どうすればいいの!?
そんな方のために、カビの除去の仕方から防止方法までご紹介します。
Contents
「革靴の内側にカビが!簡単な除去方法は?」
ともかくカビが生えた場合真っ先にやらなければいけないことは、カビを除去することです。
放置しておくとどんどん繁殖していきますので、まずはカビ取りから。通常カビにはエタノール消毒が有効ですが、革靴はデリケートな素材のため出来る限り皮革用カビ取りスプレーを使用した方が、色落ちが少なくて済みます。
また除去の際にはどうしてもカビの胞子が散りますので、マスクを付け換気をよくしてから行いましょう。健康に害を及ぼす恐れがあります。
では、どのように除去すればいいのでしょうか。
①歯ブラシで革靴内部のカビを掻き出す。
②綺麗な布、あるいは清潔な雑巾に皮革用カビ取りスプレーを染みこませ、内部を綺麗に拭き上げる。
③靴の内部に新聞紙を詰めて形を整え、2~3日ほど日蔭で干す。
④保湿クリームと靴墨で外側の手入れを行う。
基本的にはカビの除去→消毒・殺菌→乾燥→保湿クリームなどで皮の手入れとなります。
とはいえ、具体的にどのように革靴の内部を掃除すればいいかピンと来ない方もいらっしゃると思いますので、参考までに動画でお手入れ方法について説明しているものをご紹介します。
特別な道具を使わなくてもできるお手入れですので、参考にどうぞ。
参考動画:ご自宅で出来る靴の簡単お手入れ(靴の内側)
「革靴のカビは水洗いできれいになる?」
「革製品は水に弱いんじゃないの?」とお思いの方。実は、水洗いできるんです。
そもそもなぜ、革製品は水に濡らすのはよくないと言われているかというと、色落ちの心配があるからなんです。
雨などで濡れた革製品が色落ちし、洋服や他の小物に色移りする心配があるため、水濡れ厳禁なんですね。
つまり色落ちしない皮ならば、水洗いが出来るというわけです。水洗いの方法は二種類。
①水を使わずに、クリーナーを使用する「拭き洗い」
②靴を丸ごと水につけて汚れを落とす「丸洗い」
ただし、靴の種類によって「丸洗い」は型くずれを起こす心配も。特にお安い革製品ほど加工が甘く、型くずれを起こす可能性が。
ですので、水洗いする場合は色落ちしないか、型くずれしない靴なのか自分で判断する必要があります。
もしも丸洗いする場合は、温度に気をつけましょう。皮は熱湯に弱いのです。同じ理由でヘアドライヤーを使って乾かすのもやめましょう。
一番重要なのは、いずれの場合でもしっかり乾燥させることです。
乾燥が不十分だと、そこからカビが繁殖する原因になります。
もしも乾燥させにくい構造の靴でしたら、丸洗いは避け、拭き洗いするといいでしょう。
では、どのように洗えばいいのでしょうか。
【拭き洗い編】
①綺麗な布で表面の汚れを拭う
②水を含ませたスポンジで全体に水を馴染ませる。
③革靴用クリーナー或いはボディソープを薄めたもの(100mlの水に対し5ccの割合でボディソープを薄める)をスポンジに含ませ泡立て、表面を洗う。
④水を含ませたスポンジで泡を取り除く
このときしっかり除去しておかなければカビの温床になるため気を付ける。
⑤綺麗な布で水を拭き取る
⑥靴内部に新聞紙で詰め物をし、形を整える。
⑦⑥のまま2~3日、完全に乾くまで陰干しする。
⑧保湿クリームや靴墨で表面の手入れを行う。
手順について分かりやすく説明している動画がありますので紹介します。字幕が出るので、とても分かりやすいです。
参考動画:革靴のクリーニング方法
【丸洗い編】
①歯ブラシで靴内部の汚れを掻き出す。
特につま先と縫い目にホコリがたまり安くなっていますので、入念に歯ブラシをかける。
②バケツに身を張り、丸ごと革靴をつける。
あまりつけると革靴の底などが劣化しやすくなるため、全体に水分が行き届いたらすぐに引き上げる。
③食器用スポンジで表面→内部の順にこする。傷を付けないように気をつける。
④③で浮かび上がってきた汚れを布で拭き上げ、最後に綺麗な布で水気を拭き取る。
④丸めた新聞紙を内側に詰め、2~3日ほど、完全に乾燥させるため陰干しする。
⑤保湿クリーム、靴墨で革靴の手入れを行う。
以下の動画で詳しい手順を見ることが出来ます。
参考動画:リーガル革靴 ざっくり丸ごと水洗い
「革靴のカビ防止方法!内側のカビを防ぐ!」
カビが生えた革靴内部のお手入れ方法についてご紹介してまいりましたが、正直面倒ですよね…。
それに一度生えてしまったカビは、完全除去が難しいのです。
やはり日頃から革靴内部のカビ予防を心掛けた方が結果的には面倒になりません。
では、どうすれば予防できるのでしょうか。
カビが繁殖する要素は温度、湿度、栄養素です。
20~30℃、湿度65%以上で栄養がある場合に繁殖します。
実は革靴自体がカビの栄養素になりますので、栄養素をどうにか改善することは出来ません。
残る温度もなかなか難しいですよね。
そうなりますと、残る湿度の調節をするしか方法はありません。
有効なのは、履いた靴はすぐに靴箱に片付けるのではなく、1日陰干しすることです。
これだけでも、内部の湿度を下げることが出来ます。
エタノールや防カビスプレーを吹き付けるとより効果的です。
次に、保管場所を工夫することが考えられます。
晴れた日に扉を開けたり、すのこを敷いたりすることで通気性が確保できます。
内部に出来たカビはなかなか除去が難しいですから、普段からのお手入れが肝心。換気にも気を付けましょう。
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